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母校@薬学部単科大学の生涯学習講座に行ってきました。
今回は大昔から伝わっている療法ではなく、がん化学治療のお話です。
グループディスカッションがあるんですって?
ろくに講義内容を調べずに申し込んだ私は直前になってうろたえました。
…どうしよう。大学卒業して二十年ほど経つけど、薬剤師の仕事したことがほとんどない。
半年ばかり調剤薬局に籍を置いたことがありましたが、処方箋に従って薬をそろえることしかやったことがない。→患者さんに説明した経験が全くない。従って、薬剤師らしい仕事は全くしていない。かろうじて薬剤師らしい仕事はそれだけで、残りは薬剤師免許が要らない仕事をしている。私のような仕事をしている薬剤師は千人に一人らしいや。
グループディスカッションのお題。
「患者さんがSOX療法(手術不能下で行う化学療法のひとつ)をうけることになりました。この患者さんのバックデータを示します。彼への対応あるいは、薬薬連携についてアイディアを議論してください」
患者さんのバックデータ…年齢、性別、住環境(賃貸、持ち家)、家族環境(独居か否か)、就業、既住歴(過去の病歴)、喫煙飲酒習慣、キーパーソン(一番頼りになる人)、BMI、平熱、血圧、今現在の処方薬
この講義に参加した二十人弱中、ド素人は私だけ。他の方々は、病院薬剤師や緩和ケア病棟勤め、調剤薬局ともろに医療関係者。
…まずは専門用語がわからない。
レジメンってなんですか。
アドヒアランスってなんですか。
薬薬連携ってなんですか。
もっと言うと、
処方されている数種類の薬で、私が判るのが酸化マグネシウムだけ…もう、ほんとに場違いなところに来てしまったと落ち込みました。
他のメンバーは「これが処方されているから痛みはオッケーなのかな」
「一日一合日本酒飲んでいて眠剤だよね。止めさせなければ」
…などと、いろいろ言っているわけで。
私は全くついて行けない世界。
しかし、彼らの発言に違和感を抱く。
酒飲みが飲酒を止めるわけねーだろ。
眠剤の世話になっても止められないんだよ。
薬局薬剤師数十年経験があるのになぜ知らない。
…患者は本当のところを白状しないんですよ。
はい、これって当事者にならなければ判らない。
んでもって、暴露した。
「眠剤飲んでる知り合いを数人知ってますが、全員寝酒してました」
…私の言葉を聞いた方達がショック受けてるって…
なんだかな。
生活習慣に問題がある患者になってみればすぐにわかるよ。
飲酒量過少申告、普通だろ。
しかし、ド素人ながら感じたこと。
…患者さんへの対応について考えるのがテーマなのに、オタクら、自分の仕事がいかに効率よく回るかしか考えてないんじゃない?
医者って患者の心臓が動いていればいいらしいけど、薬剤師も似たりよったり。
患者視点で物事を考えてないよね。
悪いけど、そんな感想を抱きました。
まあ、薬剤師の立場なんて中途半端なものですよ。
処方箋には処方する薬しか書いていません。つまり、患者さんの病気も病歴もわからない。薬剤師は処方箋に記された薬と患者さんからの聞き取りで病名や経過を知るしか無い。
しかし、患者さんが薬剤師の聞き取りに素直に応じる…人も居るし面倒くさがって応えない人も居るし。
患者さんの病歴・病気がわからないから、通り一遍の説明しか出来ない→そんなことは説明されなくてもわかっていらあな。お薬手帳に貼られた説明読めば判るんだよ、医者にも体調聞かれるし、またおめーらが体調聞くのかよ、はっきりいってうぜぇ。
私の周りは医療関係者が皆無なせいか、よく薬局薬剤師についての苦情を耳にします。前述のような。
神奈川の一部ではレジメンをお薬手帳に貼っている病院があるみたいです。調剤薬局の薬剤師は突っ込んだ服薬指導が出来ると大喜びです。
あ、レジメンとは治療法のレシピです。がん治療では数種類の薬剤を使います。そのスケジュールですね。
例えばSOX療法のレジメン
初日にオキサリプラチン静注二時間、十四日間S1を服用、中程度の制吐薬を初日投与、一日目デキサメタゾン9.9mg、二~三日目 8mg内服
しかし、レジメンが判らないと、薬剤師は処方箋と患者さんからの聞き取りでしか情報が得られないわけでして。
…つまり、一般論しか説明できない。情報がないので突っ込んだ解説が出来ない。
ぺらぺらとしゃべってくれる患者さんなら楽だけど、そのような方はあまりいらっしゃらない。いかにして患者さんとの信頼関係を築くか、薬剤師の方が試されていることも結構あるので真剣勝負なんですって。
心を開いてくれたときはガッツポーズ取りたくなります!
と、職業的薬剤師の方々は申しておりました。
…かといって、医者に問い合わせるのも勇気が要りますよね。想像しただけで胃が痛くなります。
医師の処方に疑義があるのなら、問い合わせるのが薬剤師の義務です。
しかし、医者は超が付くほど忙しい。
…だいたい、薬剤師による疑義照会は二時間ほど前に診た患者についてです。
…このくそ忙しい時に、二時間前のカルテをもう一回見て疑義照会の判断をしてくれって
うぜえ!
と言わんばかりに受話器をたたきつける医師は珍しくもなんともありません…とか。
患者さんは医師の前では見栄張って元気そうに見せかけるけれど、薬剤師の前では気を抜く人が多いらしい。
だから、医者には言えなかったあれやこれやを暴露する方もいらっしゃるわけでして、
しかし、病院の外である調剤薬局薬剤師は患者さんがどのような経緯で医者にかかってるのかは知りうる立場に無い。処方箋を見ても病気を確定出来ないそうです。そうですよね。
だから、聞き取りでしか情報を得られない。刑事かよ(笑)
カルテの共有くらいしたらどうですか?
医薬分業は結構ですが、そもそも日本の医療体系は医薬分業じゃ無かったし。だから、薬剤師の存在があやふやだったんですよ。なんでもかんでも欧米をまねる必要はなかったのに。
専門用語や処方について、私が超初歩的な質問をしたにも関わらず、皆さま、嫌な顔一つせずに、専門用語や処方の解説をしてくれました。
三人がかりで解説してくれたことも。
平身低頭ものです。
素人相手の対人が必須な技術屋だと、ほいほいと解説してくれますが(薬剤師もその一種ですね)、
玄人相手しかしていない技術屋だとあからさまに迷惑がられますね…職場の技術屋(電気屋)がそうだから。
講義の中で、年代別対処法についての説明がありました。
二十代…マニュアルを求める。自分で考えない
三十から四十代…正解を求める。自力で情報を得て考える。
五十~六十代…医療費を払っているからと、正当な権利を要求する
七十代~…国民皆保険制度が導入されたのを目の当たりにしている…お上がやってくれるだろう…つまり丸投げ
後日、付け加えるところがあると思います。
今日のところはここまで。
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