すいません~なかなか小説アップできなくて。一個ブログ用の小話を考えてはいるのですが、初めに結論ありき(大抵私はそうだ)で、前の部分を考えるのに躍起になっています。
連載小説は珍しく順調に書くことが出来ているんですが…。このところスランプだったのでちょっと嬉しい。(意味がわからない方は「はじめにお読みください」をどうぞ)
標記のタイトルは、子供が大好きな本の題名です。図書館に行くと、時々読まされますが…内容があまりにもぶっ飛んでいるので、音読するのがはっきり言って恥ずかしいんです。実際、読んであげる度に好奇の視線を浴びます。
絵本らしからぬ超細かい字、ふりがな抜きの漢字、こんな本を絵本コーナーに置くな!と声を大にして言いたい。もともとは、フィンランド人の作者が友人を慰めるために書いたナンセンス絵本らしい。つまり、大人の女性を対象に書かれたもの。ストーリーも何もないので、好きなページを勝手に読めると言うところが子供向けかもしれないが…
日本でも大人の女性に人気があるとか。「ふたたび」と言うからには前作もありますが、これほどぶっとんでいません。
どんなにぶっ飛んでいるか、少し引用してみますね。
冒頭部分が、
夢の中でかん高い歌声をきいた。「きのうはどこへ行ったの?花開き、のびるよ麦の穂。なのに今日はどこも真っ白。なにも、みえない」
音読していて恥ずかしいのが、
新クリーム法案反対 ウシの生活を保護せよ
わけわからないのが、
メランコリックな空気がただよっている、そんな日。メソは何年もかけて集めた石と貝がらを海にほうった。最後にパルメザンチーズを少々散らして…と。
漢字とひらがなの配置は原文のとおりです。ふりがなは「夢」「穂」「最後」「少々散らして」のみ。
娘は覚えてしまったので自分で読んでいますが、あどけない声で読まれると腹筋が痛くなるほど笑えます。
興味のある方は、一読してみてはいかがでしょうか。
※出典 ぶた ふたたび ユリア・ヴォリ著 森下圭子訳 文溪堂発行