管理人の日常です。
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2025/03/11 ---- 何かというと「死ねばいいんだな」ダンナが4度目の長期病休
2021/05/03 ---- メモ書きを見つけたので整理がてら。
2020/12/08 ---- 旦那が三回目の長期病休明け
2020/11/27 ---- 週三でジムに行くと
2020/11/09 ---- 旦那が三回目の長期病休
やれやれ。
今日、所内のサーバーが壊れちゃってさ。仕事が出来ないってば。聞いた瞬間、何ですとー!と叫んだ方が何名かおりました。私もその一人。
さっき、うちの変態パズラーから問題を二問出されました。何日か掛けて地道にひらめいてみようかな。彼オリジナルではないけれど。ちなみに、論理系ではなく、ひらめき系らしい。私はがちがちの論理系パズルに出くわすと、すぐさま撤退するタチなので。
というわけで、またもや懲りずに続きです。
ほほほ。
今日、所内のサーバーが壊れちゃってさ。仕事が出来ないってば。聞いた瞬間、何ですとー!と叫んだ方が何名かおりました。私もその一人。
さっき、うちの変態パズラーから問題を二問出されました。何日か掛けて地道にひらめいてみようかな。彼オリジナルではないけれど。ちなみに、論理系ではなく、ひらめき系らしい。私はがちがちの論理系パズルに出くわすと、すぐさま撤退するタチなので。
というわけで、またもや懲りずに続きです。
ほほほ。
これが解けても解けなくても別にいいじゃないか、とぼくは思うのだけど、ムキになって頭をかきむしっているんだよ。
「…解けた」
文次郎はやっと頭をかきむしるのをやめた。今日のパズルはやけに簡単じゃないか?いつもだったら、一晩うなっても解けなくて、結局はぼくのところに泣きついてくるものだけどな。そして、ぼくがため息をつきながら仙蔵に電話をかけて答えを聞くんだ。
それで、口頭で聞いても理解できなくて、ファクシミリで解説レポートを送ってもらうんだ。
…全く、馬鹿みたいだよね。
文次郎の奴、いつもと違って解けたものだから、反っくり返って鼻の穴から煙を吹き出している。そんなことやってる間に注文しておいた食事が来ちゃったよ。ぼくは何しろ腹が減っていたから、いただきますも言わずに食べ始めてしまった。
しかし、ぼくがカレーの福神漬けをかじっている間に、文次郎の奴はランチのご飯を食べ終えて、おかわりをオーダーしている。
亜羅漢のもうけを食いつぶしているんじゃないか?こいつは。だけど、仙蔵はお箸を取り上げたところだ。信じられないだろう。両極端な二人に挟まれていると、自分がひどくまともな人間に思えてきてしまうよ。
仙蔵はとにかく遅いというか丁寧というか、要するに遅いんだ。ご飯なんか一回に七粒ぐらいしか口に入れない。文次郎の胃袋が四次元に通じているのならば、仙蔵がランチを食べ終わる頃には、文次郎は一升飯を食べ終わっているね。ぼくが保証するよ。
「伊作、今日はどこへ行こうか」
とっくの昔にランチを食べ終えた文次郎が聞いてくる。どこへ行こうか、じゃないだろう。ぼくたちは清く正しい浪人生だ。これから予備校の講義に顔を出すのがまっとうな浪人生だろう。というか、予備校にも食堂があるのに、何でこんなところに来ているんだ?
「せっかく仙蔵もいることだし、三人でビリヤードでも」
何がせっかく、だ。仙蔵がいようがいまいが毎日毎日玉突きじゃないか。そして、仙蔵は超絶技巧のハスラーだ。なにせ、自宅にビリヤードセットがあるんだからね。負けると判っていて挑戦するから始末に負えないよ。
ぼくもとっくの昔にライスカレーを食べ終わっている。
「…退屈だな」
馬鹿だね、こいつは。そんなこと言ったら仙蔵の箸を持つ手がまた止まるじゃないか。ほら、仙蔵が嬉しそうに箸を置いているよ。
「仕方のない奴だな。ならもう一問」
「おう」
やだね、張り切っちゃって。一問目の時なんか、薬の調合を間違えて竈の前で途方に暮れた魔法使いのようだったのにさ。
「では」
と仙蔵は鞄の中からルーズリーフを一枚取り出してなにやらごそごそと書いていたのだけど、それはまるで車のようだったよ。いや、車なんだけどさ。
『問題 このタクシーはどこに行くのでしょうか?マッチ棒を3本だけ動かして答えてください』

「…お前が解いている間には食べ終わるだろう」
仙蔵は憎たらしく言うと、再びランチに取りかかりはじめたんだ。
わきからぼくも覗いてみたんだけど、東京在住者なら小学生にでもわかるよ。まったく馬鹿にしているよ。
この問題は関東圏の人に有利じゃないか。日本全国津々浦々、平等に解ける問題じゃないとやばいんじゃないのか?これで北海道の地名なんか出てきたら、お手上げだね。
だけど、文次郎はやたら頭を抱えているんだ。彼の身の上に何があったんだろうね。
目の下にくろぐろと隈を作って憔悴しきっているよ。これ以上身体に黒い箇所を増やさないで欲しいな。奴を見ていると、全身これ真っ黒だから闇の中にいる気分がするんだよ。
そうこうしているうちに、仙蔵はランチを食べ終えてしまったんだ。行儀良く「ごちそうさまでした」と頭を下げると、ナプキンでゆうゆうと口を拭いて、きちんと折りたたんで、こういうところは育ちがいいな、と思うよ。下町のべらんめえ口調の中で育った僕らにはおよそうかがい知れないものさ。
「どれ、文次郎。問題は解けたか?」
「…」
文次郎は仙蔵を疲れ切った顔して見ている。見れば、彼の手元のルーズリーフには正解が書いてあるのだけれども、本人は全く納得がいかないらしいや。
「何だ、合っているじゃないか。めずらしく」
と仙蔵は言ったものの、いやいや、と首を横に振って、
「…いつもなら答えることすら出来ないか」
と付け加えたものだから、文次郎の顔がさっと赤くなった。あーあ。怒らせちゃったよ。この後始末は誰がやるんだい?
「…解けた」
文次郎はやっと頭をかきむしるのをやめた。今日のパズルはやけに簡単じゃないか?いつもだったら、一晩うなっても解けなくて、結局はぼくのところに泣きついてくるものだけどな。そして、ぼくがため息をつきながら仙蔵に電話をかけて答えを聞くんだ。
それで、口頭で聞いても理解できなくて、ファクシミリで解説レポートを送ってもらうんだ。
…全く、馬鹿みたいだよね。
文次郎の奴、いつもと違って解けたものだから、反っくり返って鼻の穴から煙を吹き出している。そんなことやってる間に注文しておいた食事が来ちゃったよ。ぼくは何しろ腹が減っていたから、いただきますも言わずに食べ始めてしまった。
しかし、ぼくがカレーの福神漬けをかじっている間に、文次郎の奴はランチのご飯を食べ終えて、おかわりをオーダーしている。
亜羅漢のもうけを食いつぶしているんじゃないか?こいつは。だけど、仙蔵はお箸を取り上げたところだ。信じられないだろう。両極端な二人に挟まれていると、自分がひどくまともな人間に思えてきてしまうよ。
仙蔵はとにかく遅いというか丁寧というか、要するに遅いんだ。ご飯なんか一回に七粒ぐらいしか口に入れない。文次郎の胃袋が四次元に通じているのならば、仙蔵がランチを食べ終わる頃には、文次郎は一升飯を食べ終わっているね。ぼくが保証するよ。
「伊作、今日はどこへ行こうか」
とっくの昔にランチを食べ終えた文次郎が聞いてくる。どこへ行こうか、じゃないだろう。ぼくたちは清く正しい浪人生だ。これから予備校の講義に顔を出すのがまっとうな浪人生だろう。というか、予備校にも食堂があるのに、何でこんなところに来ているんだ?
「せっかく仙蔵もいることだし、三人でビリヤードでも」
何がせっかく、だ。仙蔵がいようがいまいが毎日毎日玉突きじゃないか。そして、仙蔵は超絶技巧のハスラーだ。なにせ、自宅にビリヤードセットがあるんだからね。負けると判っていて挑戦するから始末に負えないよ。
ぼくもとっくの昔にライスカレーを食べ終わっている。
「…退屈だな」
馬鹿だね、こいつは。そんなこと言ったら仙蔵の箸を持つ手がまた止まるじゃないか。ほら、仙蔵が嬉しそうに箸を置いているよ。
「仕方のない奴だな。ならもう一問」
「おう」
やだね、張り切っちゃって。一問目の時なんか、薬の調合を間違えて竈の前で途方に暮れた魔法使いのようだったのにさ。
「では」
と仙蔵は鞄の中からルーズリーフを一枚取り出してなにやらごそごそと書いていたのだけど、それはまるで車のようだったよ。いや、車なんだけどさ。
『問題 このタクシーはどこに行くのでしょうか?マッチ棒を3本だけ動かして答えてください』
「…お前が解いている間には食べ終わるだろう」
仙蔵は憎たらしく言うと、再びランチに取りかかりはじめたんだ。
わきからぼくも覗いてみたんだけど、東京在住者なら小学生にでもわかるよ。まったく馬鹿にしているよ。
この問題は関東圏の人に有利じゃないか。日本全国津々浦々、平等に解ける問題じゃないとやばいんじゃないのか?これで北海道の地名なんか出てきたら、お手上げだね。
だけど、文次郎はやたら頭を抱えているんだ。彼の身の上に何があったんだろうね。
目の下にくろぐろと隈を作って憔悴しきっているよ。これ以上身体に黒い箇所を増やさないで欲しいな。奴を見ていると、全身これ真っ黒だから闇の中にいる気分がするんだよ。
そうこうしているうちに、仙蔵はランチを食べ終えてしまったんだ。行儀良く「ごちそうさまでした」と頭を下げると、ナプキンでゆうゆうと口を拭いて、きちんと折りたたんで、こういうところは育ちがいいな、と思うよ。下町のべらんめえ口調の中で育った僕らにはおよそうかがい知れないものさ。
「どれ、文次郎。問題は解けたか?」
「…」
文次郎は仙蔵を疲れ切った顔して見ている。見れば、彼の手元のルーズリーフには正解が書いてあるのだけれども、本人は全く納得がいかないらしいや。
「何だ、合っているじゃないか。めずらしく」
と仙蔵は言ったものの、いやいや、と首を横に振って、
「…いつもなら答えることすら出来ないか」
と付け加えたものだから、文次郎の顔がさっと赤くなった。あーあ。怒らせちゃったよ。この後始末は誰がやるんだい?
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