回りの人間に言わせれば、うちはかなり変わっているそうです。私自身認めています。
ビデオは見るけれどテレビ番組を見ない。2年くらい前は、娘が朝の幼児番組や忍たま乱太郎を見ていましたが、大人組は自分のためには見ません。娘も去年くらいからテレビ番組を見なくなり、ビデオのみになってしまったので、NHK料金を大まじめに払っている意味は全くないわけです(法律は置いておいて)。
…なんて環境で生まれ育った娘でしたが、テレビを見ない弊害があることに気がつきました。
今日、娘は帰宅してから幼児教材をやり、自分でビデオを操作して見ていましたが、家事が一段落した私が様子を見にいくと、ニュース番組に釘付けになっていました。
「ママ、あっちこっちでいっぱい事件や事故が起こっているんだね。知らなかったよ。この人達が心配なんだ。だから一生懸命見るんだ」
娘が指さしたのは、子供を亡くした両親のインタビュー画面でした。
保育園児の列に車が突っ込んだ事件の判決が出たらしく、特集をやっていたのです。
「保育園」という単語が出たせいか、子供心にも他人事ではないと思ったのに加え、遺族達の表情に心動かされたようで身体全体がテレビに向かっていました。
どんなに、世の中には悲惨な事件があるんだよと教えても、どんなに悪い人に酷い目に遭わされるかもしれないんだよと言っても、所詮実例を知らなければわかりません。ましてや、子供です。言葉を尽くして説明したところで人生経験が殆どないのです。大人だって想像を絶する事件があるという世の中ですから、子供が判るわけがありません。
いかに実際の事件を上手に伝えられるか、子供にも理解が出来る言葉で世の中のいろいろな事件を伝えられるかが大事かと思いましたが、言葉は要らないのですね。
悲しい目に遭った人達の生の表情が全てを物語っています。子供だって理解が出来るのです。大人のように疑いや妬みや揶揄したい醜い気持ちがないからこそ、純粋に悲しい目にあった人の表情に共感できるのです。
ニュース番組はこれから見せようと思いました。言葉の意味はわからなくてもいい。子供だからといって悲惨な出来事を知る機会を奪ってしまってはこの厳しい世の中を渡っていけないのではないか、とそんな気持ちです。
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