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管理人の日常です。
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仕事の関係で、麻の加工所に行ってきました。落乱時代は麻が衣類の中心だったそうで…ちょっとまとめてみたいと思います。

◎繊維を取り出すまで
1.収穫は7月下旬に行います。品質の悪い方から(細い方から)順に引き抜き、品質毎に束ねていきます。
2.根を切り、葉を払って、170~180cmに揃えます。
3.熱湯で束のままゆでます。はじめに根の方からゆで、逆さにして上の方もゆでます。
4.束の上部のみを縛り、下は拡げて地面に立てて干します。三匹の子豚に出てくる藁の家とか、インディオのテントを連想させる形でした。干せば干すほどコシがでてくるそうです。
5.黄金色になるまで干し上がったら、一日に処理できる分だけ水に浸し、室に入れて2日ほど発酵させます。
6.太いものは2~3本、細いものは5本程度にまとめて皮を剥ぎます。この時、皮同士が重ならないように、はぎ取らなければなりません。ちなみに、5・6は女性の仕事だそうです。
7.剥ぎ取った皮を、こそげ落として繊維を取り出します。力がいるので基本的には男の仕事です。
↓これが繊維です。本当は、真っ直ぐに伸ばした状態で置いておきます。

8.吊して乾かします。
9.手で紡いで糸にします。女性の仕事です。


 6と7は一緒に行った他の人が実際にやってみました。6は長い麻の茎から、皮を重ねないように剥ぎ取らねばなりません。慣れないと一人ではなかなか出来ません。二人がかりでやっと出来ました。
 7は数人が挑戦しました。あくまでも繊維を重ねないように真っ直ぐにしごくのが前提ですが、難しい!どうしても撚れてしまったり、どんどん繊維がなくなっていったり、大変です。この作業を一日やっていたら筋肉痛で間違いなく立てなくなります。
 7の作業の間、男手総動員なので農作業は出来ません。
 これでは確かに木綿の方が糸にするのは簡単だわ。麻の繊維は固く、これを指で撚って糸にするかと思うとぞっとします。

 黄金色の麻の繊維がずらっと吊されたところは壮観でした。
 他にもいろいろと、作業場の方達からお話を伺いましたが、あまりにもいろいろな情報がありすぎて頭の中飽和状態です。
 麻は衣類だけではなく、畳糸、かつおの一本釣りに使う竿糸、蚊帳、紐、漁業用の網、弓、等といろいろな用途があります。生活には欠かせないものでした。
 今でも、神事に麻布は欠かせないそうです。麻は魔除けになるので、弦打ちに使う弓糸は麻だそうです。

 長くなりましたが、麻についてでした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 明日から出張なので、次の更新は日曜日になります。そろそろ小説もアップしますね。

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