去年のことだったか、亭主と「とみこうみ」の話をしていました。私は耳にしたことがなかったので、「なあにそれ。漫画家の名前?聞いたこと無いよ」と惚けたことを言いましたが…
先ほど数年ぶりに読んだ本にしっかりと「写真をとみこうみして…」なんて一文があったので驚いています。
自分の本だから、十回以上は読んでいるはず。なのに、何故「とみこうみ」にひっかかりを覚えなかったのか…
おおかた、意味がわからないのをそのまますっ飛ばして読んでいたのでしょう。年だなあ。
糞尿から硝石を取る話。
同僚とそんな話題になって、彼が言うには「糞尿を使う発想がどこから来たのでしょう?次元が薬草や毒キノコと違う」
確かに。彼岸花の毒抜きの話やゼンマイのあく抜きの話とも次元が違います。
全く違う物を作り出すのですから。現在と違って化学的知識も皆無だし。化学的知識があるのなら、糞尿から硝石を作ることはすぐに思いつくし、反応式を考えて、製造方法を作り出すことが出来ますが、室町時代ではまず無理です。私の記憶が確かならば、製造方法は朝鮮半島から伝わったはずです。
以下、彼と私の会話です。
「もしかしたら、放置されたう●こに結晶が析出したのか…?」
「だけど、その結晶を採って火薬を作ろうと思う?全然化学的知識がないのだから」
「硝石とう●こから析出した結晶が酷似していたとか考えられませんか?」
「でも、潮解性が高い物だから、密封して輸入していたよ」
「輸入元はどこですか?」
「シャムとかシナとか。ヨーロッパは知らない」
「しかし、どういう感じで採れたのでしょう?結晶?いずれにせよ不純物はかなり入っていたでしょうから、今の硝石でイコールで結びつけるのもどうかと思います」
「結晶なんて似たり寄ったりだよ。硝石は基本的に無色か白だよね」
「そうですね…やっぱりわかりません」
と、結局は解らないで終わりました。
どうやって硝石の製造方法を編み出したのでしょう?
不思議でたまりません。
夕飯にポテトサラダを作ろうとしたら、土壇場になってマヨネーズがないことに気付きました。
寒風の中買いに行くのもいやなので、作りました。卵黄とワインビネガーとグレープシードオイルで。
いつものアミノ酸入りマヨネーズとは違った味です。酸っぱい。